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Q&A

退職後も労災保険を受給できますか?

  • 文責:所長 弁護士 石井浩一
  • 最終更新日:2022年12月15日

1 退職後も労災保険は受給できます!

退職しても、労災保険の受給要件を満たしているかぎり、労災保険の給付が受けられなくなるということはありません。

なぜなら、労災保険給付を受ける権利は、被災労働者を保護するものであり、この権利は、そもそも会社との契約関係に左右されるべきではないという趣旨から、労働基準法83条1項では「補償を受ける権利は、労働者の退職によって変更されることはない。」と規定され、労働者災害補償保険法12条の5第1項では「保険給付を受ける権利は、労働者の退職によって変更されることはない。」と規定されているからです。

2 退職の理由も関係ない

退職の理由は、自己都合の退職では、労災保険給付がもらえなくなってしまうのではないかと心配される方もおられますが、自己都合の退職でも労災保険給付を受けることはできます。

その他、定年退職された場合や、会社都合、解雇、倒産で会社を退職したとしても、労災保険給付を受けることはできます。

3 労災保険給付の金額にも影響はない

退職すると、職探し中で無収入である場合や、転職されて事故当時の収入よりも減収がある場合には、労災保険金の給付額が減額されるのではないかと心配される方もおられますが、減額されることはございません。

これは、休業(補償)給付の算定方法が、「事故前3か月間の収入」をもとに計算されるものであるため、転職の有無、収入の増減によって変更されるものではないからです。

4 退職後に労災保険の申請もできます!

在職中は、会社に協力してもらえなかったりなどで、労災保険の申請をしていなかった方も、労災保険の申請をあきらめる必要はございません。

時効が完成していない部分については、退職後でも労災申請をすれば、労災保険金の給付を受けることはできます。

会社に書いてもらうべき欄がありますが、もし会社に書いてもらえなかった場合は、その部分に、会社に記入してもらえなかった旨を付記して、提出すれば、申請自体は受け付けてもらうことはできます。

その他、労災保険給付について疑問がある方は、遠慮なく当法人までご相談ください。

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